熊本市西区
都市と自然、過去と現在、産業と暮らしが折り重なるまち
金峰山の雄大な姿と有明海に沈む夕日の美しさが象徴的な西区。
みかんや海苔などの特産品が豊富で、宮本武蔵が『五輪の書』を著した霊巌洞や、有明海を一望できるナルシストの丘では、このエリアならではの穏やかな時間を過ごすことができます。
一方、陸の玄関口である熊本駅周辺では、九州新幹線の開業により都市機能が充実。新しいマンションが立ち並び、昨今移り住む人が増えています。活気ある街並みと豊かな自然、相反する表情が調和するエリアです。

歴史好きにはたまらない街
歴史好きな人が多く訪れる街、西区。
今から2万年以上前、谷隠(谷尾崎)遺跡や高橋遺跡からは旧石器時代の石器が出土しており、西区では古代から人々が暮らしていたことがうかがえます。縄文・弥生時代の遺跡も多く、古墳時代には本妙寺山・北岡・万日山などに古墳群が築かれ、国史跡・装飾古墳なども存在し、近世には宮本武蔵が松尾町の霊巌洞に籠もって『五輪の書』を完成させたという伝承も。加藤清正ゆかりの寺社や、古代の春日部屯倉など、街を散策するだけでタイムスリップしたように、歴史の深みを味わえるのが魅力です。
山頂からの夕暮れに癒される「金峰山」
東の阿蘇に対して西の金峰山と称され、古くから市民に愛されてきた金峰山。
市街地を見守るようにそびえ、夕方になると金峰山に沈む夕日が街をオレンジ色に染めます。標高665メートルの山で、登山ルートが整備されており、1時間~1時間半程度で登れるため、比較的初心者の方でもチャレンジしやすい山とされています。熊本市で生まれ育った方であれば、小さい頃に学校の行事等で登ったことがあるという方も多いかもしれません。熊本市内が一望できるほか、遠くは長崎・雲仙まで眺めることができます。
ほかにも、夏目漱石の作品「草枕」のモデルとなった「石畳の道」があり、現在は「草枕ハイキングコース」として整備。石畳の連なる趣ある道を散策することもできます。
陸・海の玄関口を擁する交通の要衝
熊本駅と熊本港の陸と海の玄関口を擁する西区は、交通・物流の面でも重要な役割を担っています。
九州新幹線の開通とともに再開発の進んだJR熊本駅周辺は、新しい商業施設やマンションなどが立ち並び、近年発展の著しいエリア。駅利用者の方はもちろん、お買い物や食事などで訪れる方も多く、日々たくさんの人々で賑わっています。
近くには阿蘇から流れる一級河川・白川の景色が眼前に広がり、花岡山や万日山など、季節折々の自然を楽しめるスポットもあります。もちろん、同じ西区内への金峰山までも車で20~30分ほど。登山やバーベキューなど、気軽にアウトドアを楽しみたい方にもおすすめのエリアです。
待ち遠しくなる、日々の食卓
西区沿岸部の有明海では漁業が盛ん。JR熊本駅から車で10分ほどのところにある「くまもと田崎市場(正式名称:熊本地方卸売市場)」では、水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を購入できるほか、海鮮丼などの市場グルメを楽しむことができます。
一方、山あいの河内地区では、太陽の光と穏やかな海風に育まれたみかんが特産で、特に香り高い「河内みかん」は地域の誇り。地元の直売所には、顔が見える生産者が丹精込めて育てた旬の野菜や果物が並び、日々の料理はもちろん、大切な友達を家に招いてホームパーティーというのも楽しそうです。海と山、どちらの恵みも日常にある西区は、“おいしい暮らし”を楽しむのにぴったりの場所です。







