熊本市北区
土の力と人のぬくもりが息づくまち
北区は、阿蘇の山並みをのぞむ自然ゆたかなまち。
肥沃な土地と清らかな水に恵まれ、農の営みと人々の暮らしが密接に関わり合っています。朝の光の中で畑を耕す人、道ばたに並ぶ無人販売の野菜、そんな何気ない風景が、この土地の穏やかさを教えてくれます。その“素朴な豊かさ”が、北区の日常を包んでいます。

通りを少し外れると、畑の風が吹く
熊本市の中心部から国道3号線を車で北上することおよそ20分。街を抜け、大通りから少し入ると風にそよぐ稲穂の景色が広がります。田畑の近くには、このエリアの特産品であるすいかやメロンを育てるビニールハウスと家々が並び、豊かな田園風景を眺めることができます。
季節の移ろいにあわせ、自然に身をゆだねながら生きる心地よさを感じられるこのエリアには、隠れ家のようなカフェや予約の取れない人気店、店主の感性が光る小さな飲食店が点在。北区の穏やかな空気が、そんな個性を育んでいます。
家族が育つ、あたたかな日常
北区は、子育て世代にも人気のエリアです。
豊かな自然に恵まれ、歴史や伝統文化が根付き、安心して子育てできる環境が整っています。
なかでも「坪井川緑地公園」は、坪井川遊水池に隣接する大型公園。ジャングルジムなどの遊具をはじめ、野球場やテニスコート、多目的広場などがあり、週末は世代を超えてにぎわいます。
自然観察が好きな方には、「立田山憩の森」もおすすめです。市街地からほど近く、植物や野鳥など豊かな森の生態を体感できます。立田山全体を野外博物館のように見立てた4つの散策コースが整備されており、サクラ池からお祭り広場まで続く歩道はバリアフリー。お祭り広場には、ターザンロープや壁渡りなどの木製のアスレチック遊具もあり、自然の中で思いきり身体を動かせます。
大らかな空気に包まれたこのまちで、家族の時間がゆっくりと育まれていきます。
阿蘇の恵みを感じる、実りの土地
阿蘇の伏流水に恵まれ、肥沃な土壌が広がる北区は、熊本でも有数の農産地です。スイカ、メロン、トマト、米など、この土地で育つ実りは、まさに自然の恵みそのもの。週末は地元の農園での収穫体験をしたり、直売所には朝採れの野菜や果物がずらりと並びます。生産者とことばを交わしながら食材を選ぶ時間は、暮らしの豊かさを感じるひととき。
季節の変化を五感で感じながら食卓を囲めば、このまちのぬくもりが染み渡ります。
湯と人がやさしくつながるまち
北区の人々のやすらぎの場所といえば、植木温泉。
とろりとした柔らかな湯ざわりが特徴で「美人の湯」とも呼ばれています。気軽に利用できる温泉には地元の人も多く訪れ、自然と会話が生まれます。お湯に浸かれば、1日の疲れも心もほどけていく。
このまちでは、湯のぬくもりのように、人のやさしさがこのまちをあたためています。





