熊本市南区

職人の技と農の営みが共存するまち


南区は人口増加率が最も高いエリアで、近年新しい住宅街も増えているエリアです。

農業が盛んで、区の半分以上を占める農地では、米や麦の穂が揺れる景色が一面に広がります。一方、南区の中でも古くからの職人文化が息づく川尻地域では、手仕事の技と人のぬくもりが今も脈々と受け継がれています。

人と人との繋がりや温かさを感じながら、日々のささやかな暮らしに感謝できるようなまちです。

熊本市南区

手仕事の音が聞こえる、川尻のまちを歩く

南区の川尻は、鎌倉時代に水運を利用して栄えた港町。

米どころとしてにぎわい、職人が集まり、独自の文化が花開いたエリアです。中でも川尻の象徴ともいえる伝統工芸品が「川尻刃物」。まちの中心部にあるくまもと工芸会館では、現在でも川尻刃物の職人の実演を見ることができます。

創業150年以上の「瑞鷹酒造 東肥大正蔵」では、熊本の地酒として、お正月のお屠蘇やお神酒として欠かせない赤酒が製造されており、熊本市の古き良き歴史を現代に受け継ぐ人々が暮らす、趣あるまちです。

和菓子でまちを元気に!

川尻を歩くとあちこちで和菓子屋を目にします。港町としての賑わいを失っていく川尻を、「なんとか元気にしたい!」という思いから、地域の和菓子屋6店舗が手を取り合い「開懐世利 六菓匠(かわせりろっかしょう)」 を結成。お互いに切磋琢磨しながら、和菓子でまちおこしをされており、最近では川尻=和菓子というイメージも市内で定着してきました。

中には創業200余年の歴史を持つ和菓子屋も。和菓子だけでなく洋菓子まで幅広く製造・販売しているお店もあります。近所の方がふらりとお菓子を買いに来られることも多いそうで、お菓子を選びながらお店の人とお喋りを楽しめるのもこのエリアならではの景色ではないでしょうか。和菓子が身近にある生活。甘味好きにはたまりません。

全国に5つしかない新幹線の車両基地

南区には、全国に5つしかない新幹線の車両基地(熊本総合車両所)があります。予約をすれば内部を見学することも可能です。鉄道が好きな方にとっては非常に魅力的なエリアなのではないでしょうか。平成23年の九州新幹線開通にあわせて車両基地やJR富合駅が開設され、平成28年3月にはJR西熊本駅が新設。近隣に住宅地や商業施設なども増え、近年住む人が増えています。

このほか、半導体を生産する工場や城南工業団地、県内の流通拠点である流通団地があり、熊本市の製造業、運輸業の中枢を支える地域となっています。


日常の温かさを感じさせる美しく実る稲穂

南区ならではの景色として、広大な田んぼの景色があります。お米の収穫時期になると一面に広がる黄金の稲穂。お米を主食とする日本人としてどこか懐かしく、働いている農家の皆さんの背中にありがたさを感じ、心がふと温かくなります。

南区は5区の中で総農家数が1番多いエリアでもあり、米・麦などの穀物のほか、ナスやトマト、花きなどの施設園芸が盛んに行われています。また、海苔、アサリ、ハマグリなどの水産資源にも恵まれています。 

新鮮な食材は近隣のスーパーはもちろん、城南地域物産館「火の君マルシェ 」でも購入することができます。日々の食卓を彩る新鮮な食材が気軽に購入できる環境こそ、移住後の満足度を高める重要な要素になるでしょう。


ページトップへ