暮らしのスピード感が
変わった

熊本出身のご主人とのご縁で移住を決めた伊藤さん。生まれた時からずっと東京で暮らしていた伊藤さんが、熊本への移住を前向きに考えることができたきっかけとは・・・。

かたつむり

「熊本で暮らすことになったら」というイメージ

ー 移住されてきたのはいつ頃ですか?

2010年ですね。熊本市に住んで9年になります。東京都文京区の出身で、百貨店のアパレルショップに勤めていた時、先輩の紹介で熊本出身の旦那と出会いました。当時、彼は印刷会社に勤めていたんですけど、出会った時には、会社を辞めて熊本に帰ってお店を開くって決めていたみたいで。それに私がついてきた感じかな。

ー 熊本に帰りたいと言われたのはいつ頃だったんですか?

付き合い始めて半年位の頃だったと思います。近くにいたのは1年半位で、それから2年半は遠距離恋愛でした。遠距離恋愛していた時は年に4回位しか会えなかったので、基本的には電話で連絡をとっていましたね。携帯代が月3万円位になった時もありました(笑)。
2年半遠距離恋愛した後、2010年に私が熊本へ移住して、結婚しました。

ー 熊本へ移住するのに抵抗は無かったですか?

「もし将来、結婚して熊本で暮らすことになったら」というイメージは、すごく前向きなものでした。というのも結婚する前、何回か熊本へ来た時に、私の友達作りに繋がればと、旦那が知り合いの個人経営のカフェやお店にたくさん連れて行ってくれたんです。東京ではあまり出会えなかった感じの、個人の想いやこだわり、温かさが感じられる魅力的なお店が多くて、店員さんもイキイキしてて、優しくて…。自然に良いなと思ったんです。

ー そういうお店に通ううちに、お友達になれたりしますよね。

そうなんですよ!熊本に来るたびに知り合いや友達、行きつけのお店も増えていって、そういう出会いがあるたびに将来こういうことしたいなぁとか、旦那がお店をやるんだったら私も何か手伝えるかなとか、前向きなイメージがたくさん浮かんでくるようになったんです。

それにその時の私って、東京での暮らしに本当に疲れていて(笑)。当時はアパレルショップで店長をしていて、シフト制の仕事でもあったので、帰れるのは22時半とか23時位。実家を出て一人暮らしをしていたので、食事もコンビニのお弁当とかが多くなっちゃっていたんです。

赤ちゃんを抱く女性

そうしたら、実家だったら当たり前に食べられていた温かいご飯とか、家に誰かがいるとか、そういうのが有難いと感じられるようになって。だから、熊本の個人経営のお店の、人のぬくもりを感じられる食事とか、お店の作りや接客にすごく惹かれたんだと思います。

日々の出来事に目を向けることのできる暮らし

ー 東京は通勤もかなりきついですもんね・・・。

私の場合、片道50分位かけて通勤していたんですけど、とにかく電車は混んでるし、乗り換えはめんどくさいし…本当にストレスでしたね。

それにこっちに来て感じたんですけど、熊本と東京では歩くペースも全然違いますし、歩いている人の心の余裕も違うような気がします。東京では駅で人にぶつかったりしても「すみません」も言えない位、余裕が無かったり、中には舌打ちする人もいたり・・・。もちろん、みんなそうしたくてしてるわけじゃないって分かるんです。自分もそういう環境にいたから、そういう気持ちになるのもよく分かる。

だけど、暮らしの中でそれが当たり前になっちゃうのは、どうなのかなって・・・。そういう、東京での暮らしに疑問を感じてる人が、地方での暮らしに目を向けるんじゃないかなと思います。

ー 私の場合、熊本出身だからそう感じるのかなと思っていたんですけど、東京出身の場合でもそう感じるんですね。

少なくとも私は、同じように感じていましたよ。
それに比べて熊本では、時間がゆっくり流れるんです。日々のいろいろなことに目を向けて暮らすことができる。季節の移ろい、子どもの成長・・・東京にいたら見逃していたことも、熊本ではゆっくり感じ取れる気がするんです。暮らしのスピード感が変わったのかなと。東京で一人暮らしをしていた時に、「人間らしい生活ってなんだろう」って、よく考えていたんですけど、今はそれを実現できているような気がします。

公園で散歩をする家族

お節介は温かさであり、優しさ

ー 今、お仕事はどうされているんですか?

株式会社パーソナル・マネジメントという人材紹介会社の事務として働いています。熊本へUIターンを考える人たちのお仕事探しをサポートしたり、地場企業の採用活動をお手伝いしたりする会社です。育児休業を経て、この11月に復帰したばかりなんですが、勤務時間も調整して頂けますし、私のほかに子育てされている先輩も職場にいらっしゃるので理解もあって、子育てしながらでも働きやすい会社です。

熊本にも子育てしながら働きやすい会社がありますし、やっぱり子育てするなら東京より熊本かなって思います。子育ては熊本でしかしたことがないんですけど、子どもに対する大人の意識が寛容だと思うし、温かい目でみんなが子どもを見てくれるのですごく安心できますね。

お水も綺麗なので安心して飲ませられますし、公園も身近にたくさんあるので助かります。この石神山公園も街中から程近いのに自然がとても豊かで、すごくお勧めです!

公園で過ごす家族

ー 最後に、これから移住しようと考えている方に向けてメッセージをお願いします。

いきなり移住するのは難しいと思うから、何回か通ってみるとか、イベントに参加してみるとか、知り合いを作ってみるとか、行きつけのお店を作ってみるとか、そういう小さいところから糸口を作っていくのが一番かなと思います。熊本に来たら、誰かが助けてくれるから。ある意味お節介とも言えるかもしれないけれど(笑)。それが熊本の人の温かさであり優しさだと思うんです。

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お名前:伊藤さん
取材時の年齢:30代
ご職業:事務職
移住歴:9年目
家族構成:夫、長女(8才)、長男(5才)、次男(1才)
移住前の居住地:東京