「おかえり」が
変わった

いつも誰かが温かく迎えてくれる場所を、熊本で手に入れた。

大学進学を機に東京から熊本へと来た大澤さんは、そのまま熊本に住み続ける道を選びました。熊本市での暮らしを続ける中で彼女が選んだのは、「シェアハウスに住む」というライフスタイル。今、どのような暮らしを楽しんでいるのか、実際にシェアハウスに伺って話をお聞きしました。

部屋でくつろぐ女性

来てみて分かった。「熊本は田舎」…ではなかった!

ー 大澤さんは東京のご出身だそうですね? 来熊する前は、熊本の印象はどんな感じでしたか?

はい、私は東京で生まれ育ちましたが、両親はともに熊本県出身なので、お盆や正月には熊本へ来ていたんです。ただ、どちらの実家も熊本市外の田舎の地域で、熊本市街地には行ったことがなかったので、子どもの頃は熊本イコール「自然しかない田舎」のイメージでしたね(笑)。

ー 進学先に熊本の大学を選ばれた理由は?

手に職を付けたいと思って看護師を志すことに決め、志望大学を全国からリストアップして、その中に熊本大学もありました。私としては看護師を目指せるのなら全国どこでも良かったのですが、両親の出身地という安心感もあって、熊本への進学を目指したんです。「田舎で過ごすことになる」と覚悟してきたのですが、熊本市街地に行くと、想像以上の都会が現れて! とても驚いたのを覚えています(笑)。

大学1年のころは市外にある祖母の家から1時間掛けて通学していましたが、2年次からは大学近くで1人暮らしを始めました。街も近いし、自転車さえあればどこにでも行ける便利な立地で、とても暮らしやすかったです。

ー そのまま、卒業後も東京には戻らず、熊本市に残ったんですね?

東京に戻るか、もしくは福岡など違う都市に出ることも考えたのですが、「転勤族の両親が定年退職したら、熊本に戻ってくるかもしれない」という思いがあって熊本での就職を目指しました。何より、4年間住んで熊本市の住みやすさに愛着も沸いていましたし、離れがたかったというのも率直な気持ちです。

ー 今、大澤さんは「シェアハウス」にお住まいですね? 就職直後からシェアハウス暮らしなのですか?

いいえ、実は私、一度結婚・離婚をしていまして…。ですので、大学卒業後、独身時代は1人暮らし、結婚後は夫と2人暮らしでした。離婚後にこのシェアハウスに住み始めて、今は4ヵ月目です。

シェアハウスの住民とゲーム

ー 東京などの都市圏と違って、熊本市にはシェアハウスはまだ少ないと思います。家賃もアパートなどでの1人暮らしと比べて格段に安いというわけでもなさそうですが、なぜシェアハウスに住むことにされたんですか?

1人暮らしのための住まいを探して、いろんなアパートやマンションを見学したんですが、なかなかピンと来る所がなかったんです。そんなとき、大学時代にレッドリボンのイベントで交流があった林田さんという方が、熊本市にシェアハウスを作ったという話を思い出して。調べてみたら、ちょうど空き室があってキャンペーン中だったので見学に行ってみました。

私は、姉と妹に囲まれて育ったおかげか、他の人との距離が近いことにあまり抵抗がないんです。旅行に行くときだって、ゲストハウスに泊まっていろんな人との交流を楽しみたいタイプ。夫との2人暮らしから1人になるさみしさも少し感じていたので、常に誰かがいる「シェアハウス」という環境が魅力的に見えました。幸い職場に近い立地で、新築のキレイな建物だったことも後押しして、入居を決めました。

熊本であえて「シェアハウス」を選ぶ意味

ー シェアハウスは、人との距離が近い反面、「知らない人と同じ建物の中で暮らすの、大変そう?」とも思ってしまいますが…?

もちろん一つ屋根の下で他人と一緒に暮らすわけですから、不安も多少はありました。でも、「なじめるかどうかはメンバー次第だから、行ってみないと分からない!」との思いで飛び込みました。

実際、メンバーは最初からみんなウェルカムな雰囲気で、何の気兼ねもなくシェアハウスでの暮らしをスタートできたので、嬉しかったですね。共同生活といっても、個室はしっかりあるから誰かと会いたくないときは自分の部屋にこもるし、誰かと話したいときは共同リビングに行けばいいし、本当に気を遣わなくていいんです。管理人的な立場で、コミュニティマネージャーの工藤さんがよく顔を出してくれるので、万が一もめ事が起こっても仲介してくれるから安心(といっても、何も困ったことは起こりませんが)。掃除も場所ごとに当番制なので、家全部を自分で掃除しなくていいから楽なように思えます。

ー シェアハウス暮らしって、実際、どんなところが良いですか?

「友達以上、家族未満」の心を許せる仲間がたくさんできた、という点ですね!
今、ここには12人が住んでいるんですけど、会社員や公務員、飲食店勤めの人から学生、時にはワーキングホリデーで来日した外国人までさまざまで、普段の生活では知り合えないような人と出会えるのが楽しいです。みんなシェアハウスを選ぶくらいだから、人との距離の近さも厭わないし、同じ家の中に住んでいると言うだけで不思議な連帯感があります。もちろん、防犯面などの安心感もありますし、家族や友人よりも気兼ねなく何でも相談しやすいし、支え合える仲間達ですね。

私は看護師なので生活時間も不規則だし、急な手術などで残業が発生することも多いので、帰宅時間がまちまち。でも、他の住人も昼働く人が居れば夜働く人もいて、何時に帰ってきても誰かがリビングにいることが多いんです。どれだけ仕事で疲れて帰ってきても、「おかえりー」って迎えてくれる仲間がいると、それだけで疲れがほっと癒されます。他愛ない話をしたり、仕事の話に「大変だったねー」って慰めてくれたり。この「おかえり」が、私にとって、シェアハウスの暮らしで得た一番の財産のように思えます。

シェアハウスについて談笑する男女
コミュニティマネージャーの工藤さん

ー ここでの暮らしが、大澤さんの人生にとっても、新しい分岐点になっているようですね。

本当にそうです。たまに住人達と一緒にお出かけすることもあるんですが、高千穂に行ったり、キャンプ場でバーベキューをしにいったり、今まで行ったことがないような場所にも連れ出してもらえたりして、世界がとても広がりました。熊本は遊びに行ける場所が豊かなのだということも、改めて知りましたね。都合の合う人同士で外食に出かけて、盛り上がって、そして同じ家に帰って来る、というのも不思議だけど楽しい関係性。リビングからそれぞれの個室に解散するときは、ちょっとさみしさを感じるんですよ(笑)。

1人暮らしの時は自由だけどさみしさもあった、家族と暮らすときは寂しくはないけど家でやるべき義務や不自由も多かった。シェアハウスでの暮らしは、その中間にあって、“程よい”ライフスタイルです。暮らしを楽しみながら、自分のためにお金や時間も使って、心豊かに日々を暮らせていると思います。また結婚などライフスタイルが大きく変わらない限りは、ずっとここに住み続けたいです。

ー 熊本市で「シェアハウス」暮らしを検討する人に、メッセージをお願いします!

私はシェアハウスに引っ越すに当たって、手持ちの家具や家電をたくさん処分しました。車も持っていませんが、シェアハウスは便利な立地にある物件が多く、主だったところは自転車でも十分に移動できるので、ミニマムに身軽に熊本市での暮らしを始められると思います。

熊本でシェアハウスという、ある意味「都会的な暮らし方」を楽しめる選択肢があることは、大きな魅力だと思います。家賃を1人暮らし用物件と比較すると確かにそこまでは安くはならない所も多いですが、熊本市の街としての住みやすさと、熊本の人の温かさやコミュニティの恩恵を受けながら暮らせるのは大きな価値です。そんな熊本だからこそ楽しめるシェアハウス、ぜひオススメしたいです。

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お名前:大澤さん
取材時の年齢:20代
ご職業:医療系
移住歴:10年目
家族構成:シェアハウスの仲間たち
移住前の居住地:東京