未来を担うこどもたちのための図書館~こども本の森 熊本~

令和6年4月8日、江津湖近くの美しい水辺に誕生した図書館、「こども本の森 熊本」。「こども本の森」は、世界的な建築家・安藤忠雄さんが、活字離れが進むこどもたちに、本の楽しさ、豊かさを知ってもらおうと始めたプロジェクトで、「こども本の森 中之島(大阪府)」、「こども本の森 遠野(岩手県)」、「こども本の森 神戸(兵庫県)」に続き、熊本は全国で4か所目。熊本の未来を担うこどもたちのための図書館です。

入り口で出迎えてくれるのは、「こども本の森 熊本」のロゴマークである黄色い3匹の蝶々。熊本県出身の放送作家・小山薫堂さん等が制作・監修されたこのロゴマークは、Bookの「B」のアルファベットが、本の形をした蝶となり、羽ばたいている様子をイメージしてデザインされており、3匹の蝶により「森」の漢字も表現されています。また、蝶は生命や成長の象徴とも言われており、こどもたちの創造力が、本を読むことを通じて羽ばたいてほしいとの願いが込められています。

館内に入ると、天井まで壁一面に色とりどりの絵本が並び、さながら絵本の美術館のよう。非日常的な空間に胸が高鳴ります。この図書館の開館にあたり、県民の方々から約24,000冊の本が提供され(現在は受付終了)、その中から約5,000冊を展示(館全体では約10,000冊を収蔵)。「あ!この本懐かしい!」と、小さいころに読んだ記憶が蘇り、大人も思わず手が伸びます。高いところにある本は壁から落ちないようバンドで本棚に固定されており、地震時の落下対策も備えられています。

奥に進むと小さな丸い部屋があり、中にはこどもたちの目線ほどの大きさのくまモンが座っています。くまモンの手には「くまモンあのねポスト」。ここからくまモンに手紙を出すことができます。ほかにも、階段下に秘密基地のようなスペースが用意されていたり、こどもの目線に合わせた窓があったり、こどもたちがそれぞれの感性で楽しめる工夫があちこちに施されています。

「こども本の森」は、こどもたちの「自由」を大切にしたい、という思いでつくられた図書館です。読む本はもちろん、読む場所もこどもたちが自由に決めることができ、天気の良い日は本を屋外に持ち出して読むこともできます。豊かな自然の中で読書ができるのも、「こども本の森 熊本」の魅力のひとつです。

天井一面に張り巡らされた美しい木組みは、職人さんの手作業によってひとつひとつ組み上げられたもの。熊本県産のヒノキが使用されており、館内にはヒノキの香りが漂います。

窓から見える木々と鳥たちの声、天井の寸分違わぬ美しい幾何学模様、ヒノキの香り、色とりどりの本と、それを手に取った時の感触、読んだときの感動。この図書館でこどもたちは何を感じ、何を考えるのでしょうか。大人の私たちもまた、普段出会えない何かに出会えるかもしれません。

こども本の森 熊本

住所:熊本県熊本市中央区出水2丁目5-1
開館時間:午前9時30分~午後5時まで
休館日:毎週火曜日、毎月最終金曜日、特別整理期間、年末年始
入館料:無料
※時間帯ごとの定員を50名(事前予約枠30名・予約なし枠20名)として、完全入れ替え制による利用となります。詳しくは「こども本の森 熊本」WEBサイトをご確認ください。

熊本はどうデスク ライター紹介

池田 真麻

いけだ・まあさ/熊本県和水町出身。大学進学と共に上京。その後、約12年間東京近郊での暮らしを経てUターン。熊本市UIJターンサポートデスクの移住支援員として、Uターンに至った自身の経験も交えつつ、移住希望者の方々のご相談にお応えしています。

熊本市居住歴/6年