東京都の家計と比べたら!?
移住を考えるうえでやっぱり気になるのは家計の問題。そこで「2021年度総務省統計局家計調査より/1世帯当たり1か月間の収入と支出」をもとに、世帯人員:2.54人、世帯主の年齢:46.7歳の平均的な東京都在住者の家計と、世帯人員:2.35人、世帯主の年齢:47.6歳の熊本市在住者の家計を比べてみることにしました。
収入
世帯主収入と配偶者収入をあわせた収入は東京都の方が高いです。ただし、後述のとおり、支出(住居費・食費・交通費)において東京都よりも熊本市の方が安く抑えられるというデータもあります。詳しく内訳を見てみましょう。
支出(住居費)
熊本市は民間借家の平均家賃が、政令市2位(2020年小売物価統計調査より)と、家賃の安さも大きな魅力です。
また、購入の場合でも、東京都よりも安く広いので、熊本市では「安くて広い住まい」が実現するかもしれません。
(出典:住宅金融支援機構 2020年度フラット35利用者調査)
支出(食費)
細かく見ていくと、魚介類、野菜・海藻類、酒類、そして外食費は大幅に熊本市の方が安くなっています。
農業産出額全国10位をほこる熊本市では、新鮮で安く美味しい野菜や果物が手に入ります。また、農家をはじめとした第一次産業就業者の割合も高く、ナスやスイカ、ミカンをはじめとする様々な作物が育てられています。
そして、なんといっても熊本市は政令都市でありながら、「水前寺江津湖湧水群」「金峰山湧水群」の二か所が環境省「平成の名水百選」に選定された水の都であることもポイントです。約74万市民の水道水源全てを地下水で賄う熊本市は、人口50万人以上の都市としては日本唯一、そして世界でも稀少な都市。その水で作った食事もまた美味しくなるかもしれません。
支出(交通費)
交通費については熊本市の方が大幅に安くなっています。内訳的には「自動車等関係費」が東京都よりも高くなっているものの、家計の中で交通費の占める割合は東京都よりも低いと言えるでしょう。もし車を持ったなら、源泉数・湧出量が全国的にも上位(※熊本県として)の温泉、阿蘇や天草など豊かな自然のスポットを存分に楽しみましょう。
そのほか熊本ならではの魅力
そのほか、保育所数が政令市で2位であることなどから、待機児童が少ないことも特徴といえます。
また、人口あたりの病院数も多く、平均寿命も男女とも政令市で1・2位をほこります。
雄大な自然と都市機能がバランス良く配置された熊本市は、もしかすると、ストレスが少なく、自分らしい人生を楽しめる都市なのかもしれません。
東京都と比較して見てみると、熊本市への移住は収入は減るのかもしれませんが、食費や居住費といった生活費が安くなりそうです。全体としてみれば大きな差はないようにも見えますが、ストレスが少なく、気持ちにゆとりのある生活が送れるのではないでしょうか?